私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)

 GWが終わって、すぐに今年度初の定期テストの時期がやってきた。

 テストの間は部活にいくら力を入れてる紅蘭でも、流石に部活はお休み。

 そして、私たちは志季もお休みするんだ。

 テストの時期が順番にやってくるから、テストの時期はなかなか大変だったりする。

 まぁそれは置いといて、私たちは今瞬の家でお勉強会してるんだ。

 とはいっても、ほぼ夏に教えてるだけなんだけど…。

「秋奈!どうだ!」

 十分時間をかけてワークを見せてきた夏は、基礎問題は多少のミスをしながら、応用も式はしっかり書けてる。

「上出来!夏頑張ったね~」

 夏の頭を捕まえて、くしゃくしゃに撫でてみる。

 夏って染めてる割に髪の毛傷んでないんだよね。

「秋、甘やかすな」

 ちぇ、もうちょっと触りたかったのに…。

 瞬の睨みが怖くなるから、夏の髪の毛を最後にもう1回撫でて離した。
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