私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)

「お邪魔しました!」

「また来てね?」

「はい!」

 ご飯を頂いた後、家に帰ることになった。

 もう夜の7時まわってたんだから当然だよね。

 瞬は送るって自転車引っ張り出してきちゃった。

「夏、家に帰ったら漢字確認ね」

「分かってるつうの」

 六花を駅まで送るためにみんなで歩く。

 六花以外は自転車を引いて、4人で駅まで向かう。

「六花、またね~」

 駅のロータリーで六花を見送って、3人は自転車にまたがった。

 でも、ここから夏と私の家は反対方向だから、夏もここで別れて、瞬に送ってもらう。

「瞬、私大丈夫だよ?」

「ダメだ。明るくなってきたからって暗いもんは暗い」

 住宅街で、人の通りは確かにまばらだけど、そこまで気にしなくてもいいのにね。

 瞬はやっぱり心配性だ。

 瞬に送り届けてもらって、すぐに家の中に入る。

 そうしないと瞬いつまでも帰らないんだもん。本当に心配性だよね?
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