私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)
「で、秋奈、お願いしたいことが…」
「大会、頑張ってね」
「あきなぁ」
理紗のお願いでも無理。
志季の仕事だってやらなきゃいけないし、春馬の試合優先させたいしね。
「はぁ、このブラコンめ…」
「ブラコンじゃないって」
「秋奈のこの状態を見てブラコンじゃないと言えるか!」
理紗のやけくそのような悲鳴にクラスの子が振り返ってるよ。
止めようにも嘘泣きまで初めて手の付けようがなかった。