私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)

 教室に戻ってからやっと調子が戻って、先生の話を聞く。

 明日は早速テストらしい。

 しかも1日使って…。ハードだね。

 おおまかな1週間の予定を聞いて、解散になる。

 でも、早々に帰る子はいなくて、みんな友達作りに励んでる。

「秋、俺部活覗いてくけど、お前は?」

「…か、帰る。疲れた…」

「だろうな。お疲れ。よく休めよ」

 頭を撫でてもらって、帰りの分まで頑張る…。

「永井、彼女か?」

「え?」

「俺にも紹介しろよ~」

「あ、私…」

「お前らに紹介なんかするか。喋るなよ」

「なんだよ、永井、けちけちすんなよなぁ」

「彼女、名前は?」

「あんたらうざい!ねぇ、秋奈。帰るってことはもしかして無所属?」

「…うん」

「ほんと?ねぇ、私チアに入ってるんだけど、マネ来ない?」

「あ、私は…」

「こいつ、俺のだから。そういうのやめてくんない?」

 瞬に引き寄せられて理紗との話を打ち切られる。

 って、俺のって、違う!
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