私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)

「わり、秋。遅くなった」

「瞬!ねぇねぇ、六花とね、友達になろって話してたんだよ!」

「六花?…あぁ、小森か。唐突だな、お前」

「えへへ」

 部活が終わって迎えに来てくれた瞬に報告すると、びっくり顔だけど褒めてくれた。

 帰り道であったことを話すと、瞬の顔はだんだん怖くなる。

「秋、明日お前小森にあいさつしろ」

「もちろん、するよ!」

「…お前の友達って分かれば、手出す奴少なくなりそうだしな」

 瞬の言葉の意味はよく分からなかったけど、とりあえず頷いておいた。
< 256 / 369 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop