私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)
「わり、秋。遅くなった」
「瞬!ねぇねぇ、六花とね、友達になろって話してたんだよ!」
「六花?…あぁ、小森か。唐突だな、お前」
「えへへ」
部活が終わって迎えに来てくれた瞬に報告すると、びっくり顔だけど褒めてくれた。
帰り道であったことを話すと、瞬の顔はだんだん怖くなる。
「秋、明日お前小森にあいさつしろ」
「もちろん、するよ!」
「…お前の友達って分かれば、手出す奴少なくなりそうだしな」
瞬の言葉の意味はよく分からなかったけど、とりあえず頷いておいた。