私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)
寝るなら六花に肩借りろと厳命して練習に戻る。
しばらくしてマジで寝た秋にほっとして、やっと練習に没頭できた。
もちろん、鼻の下伸ばしやがった奴は全員叩きのめしたけど。
2時間くらいみっちり練習して、道場掃除して部活は終了。
いつの間にか道場の隅で3人まとめて寝てた秋たちを順番に叩き起こした。
「あれ、瞬おしまい?」
「寝過ぎ。行くぞ」
「うん…」
寝ぼけ眼の秋の手を取って立ち上がらせる。
六花は目覚めがいいのかいつも起こすと最初に覚醒する。
逆に遅いのが夏樹だ。
さっき目開けたはずなのに閉じたから蹴り飛ばしたらやっと起きた。
「瞬桜ひでぇ…」
起こすだけましだと思え、バカ夏樹が。