私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)
「あんたは、裏方をやってる場合じゃない。あんたはここの顔だ。あんたに会いに来る客だっている。だから、裏方は俺に任せてあんたは接客に専念すればいい」
「…だから、私に裏方をやるなってこと?」
「…」
返事はないけど、多分そう思ってるんだろうって簡単にわかる。
立ち上がって直斗さんに向かうけど、身長さがあり過ぎて首が痛くなってくる。
でも、ちゃんと見つめ返した。
「バカバカしい。何その言い訳」
はっきり言ってやる。
あんまり話したことないからって遠慮なんかしないんだから。