私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)

「秋奈、頑張ってんな」

「きよにぃもありがとね?」

「別にいいってこと。ここは俺の将来の職場だし?」

 最後のところはこっそりというきよにぃにくすくす笑う。

「早く言ってミートさん安心させてあげればいいのに」

「それじゃ、つまんないだろ?それに、卒業したらちゃんと帰って来るしな」

「うん。待ってる」

「お。秋奈、嫁に来る準備進めとけよ?」

「あはは!お父さんも瞬もいないんだからそんな冗談言わなくていいのに」

 きよにぃ冗談言って瞬が焦るの見て、楽しんでるの知ってるんだから。

 こんな冗談言い始めたのも瞬と会ってからだしさ。

 まぁ、楽しいからいいんだけどね。

 くすくす笑ってると、頭を撫でられた。
< 324 / 369 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop