私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)
「秋奈、頑張ってんな」
「きよにぃもありがとね?」
「別にいいってこと。ここは俺の将来の職場だし?」
最後のところはこっそりというきよにぃにくすくす笑う。
「早く言ってミートさん安心させてあげればいいのに」
「それじゃ、つまんないだろ?それに、卒業したらちゃんと帰って来るしな」
「うん。待ってる」
「お。秋奈、嫁に来る準備進めとけよ?」
「あはは!お父さんも瞬もいないんだからそんな冗談言わなくていいのに」
きよにぃ冗談言って瞬が焦るの見て、楽しんでるの知ってるんだから。
こんな冗談言い始めたのも瞬と会ってからだしさ。
まぁ、楽しいからいいんだけどね。
くすくす笑ってると、頭を撫でられた。