私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)

「…なぁ、秋」

「ん?」

「どっか行きたいところあるか?」

「…ん?」

 首をかしげてる。

 しばらく考えて、通天閣いやでもたこ焼き…とか呟き始めた。

 食い意地は張ってるのな。

「う~ん、なんで?」

「…いつも無理やり連れてきてばっかだからな。お礼させて」

「…じゃあさ、お盆にある夏祭りでお面と金魚すくいやらせて!あと浴衣着てほしい」

「は?」

「決まり!志季の活動も19時までだから、その後夏と六花も連れて一緒にお祭り回ろう?私も浴衣着るから」

 それはお礼になるのか?結構俺にとっても得なんだけど…。
< 356 / 369 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop