私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)

「秋奈~!志季でカップル出来るかもしれないぜ~!」

「大貴ッてめ!!」

 男子もなぜか騒いでた。

 大貴がノンタンいじって遊んでるみたいだけど、それにしてはノンタンがなんか必死。

 で、さーちゃんがひまっち突いて冷やかしてる。

 …と言うことは。

「ノンタン!ひまっち迷子にさせちゃダメだからね!」

「え、あ…秋奈」

「ッ…」

 ノンタンとひまっちが固まった。

 そっかぁ、ノンタンとひまっちならお似合いだよね。

 2人とも優しいし、楽しそう。

「冷やかしてるけど、秋奈と瞬桜もどうなの?」

「え?」

「あきなっち今から瞬桜とデートでしょ?」

「夏と六花も一緒だよ?」

「…ちょっと!今日くらい空気読みなさいよバカ夏!!」

「はぁ!?秋奈が誘ってきたんだぞ!」

「それが空気読めないって言うのよ!」

 なぜか夏だけひまっちとさーちゃんに怒られてた。

 ついでに瞬はいったん家に戻って着替えてくるんだって。

 私はと言うと、事前に瞬のお母さんから浴衣貰ってたから上でちゃっちゃっと着替えるつもり。
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