私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)

「おねえちゃん!もう1回やって!」

「ぼくもあめほしい!」

 あ、やばい…。実はあめちゃんあの2つしか持ってなかったんだよね…。

 どんどん集まってくる子どもたち。子どもの夢壊すのも嫌だしなぁ…。どうしよう。

「お、残念だな。がきんちょたち!今日はねぇちゃん魔法の力が切れちゃったんだってよ」

 突然割り込んできた金髪。…夏だ。夏は子どもたちと同じ視線になって、笑いかけてる。

「えぇ~」

「だから、来週のお楽しみ、な!」

 ニカッと笑った夏に子どもたちは渋々だけど、納得してくれたみたいだ。
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