私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)
「瞬桜、毎日感心だな」
「おはようございます!部長」
「おう、おはよ。秋奈ちゃんもご苦労だな」
「…すぅ…」
「あれ?」
傾きかけた体が急にビクッと肩を揺らし、体を跳ね起こす。
「ふきゅ!?ね、寝てないですよ!」
「寝てんだろ。眠いなら寝といていいから」
ぽんと頭に乗る温かい手。見上げれば瞬は苦笑していて、頭を撫でてくれる。
そのうち私は再び意識を飛ばしてしまった。