私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)
向かった昇降口は生徒で溢れてた。
まぁ、この時間帯に終わる部活が大半だからしょうがない…。
生徒の波をかわして何とか昇降口で靴を履きかえて、教室に向かう。
2年7組だから2年生の中で1番遠い…。
教室にたどり着くと、みんな朝の単語テストに向けてお勉強中だった。
「秋奈」
「おはよ。六花。勉強しなくていいの?」
1部例外がいたこと忘れてた。
自分の席に座って携帯を触ってる六花は、単語帳すら机の上に出してない。
「うん」
「そんなこと言って、また0点だったら怒られるでしょ?やっときなね?」
六花の頭をポンッと撫でて自分の席に座る。
六花は渋々単語帳は机に出した。出しただけだけど。
もう、携帯取りあげた方がいいかな?