私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)

 向かった昇降口は生徒で溢れてた。

 まぁ、この時間帯に終わる部活が大半だからしょうがない…。

 生徒の波をかわして何とか昇降口で靴を履きかえて、教室に向かう。

 2年7組だから2年生の中で1番遠い…。

 教室にたどり着くと、みんな朝の単語テストに向けてお勉強中だった。

「秋奈」

「おはよ。六花。勉強しなくていいの?」

 1部例外がいたこと忘れてた。

 自分の席に座って携帯を触ってる六花は、単語帳すら机の上に出してない。

「うん」

「そんなこと言って、また0点だったら怒られるでしょ?やっときなね?」

 六花の頭をポンッと撫でて自分の席に座る。

 六花は渋々単語帳は机に出した。出しただけだけど。

 もう、携帯取りあげた方がいいかな?
< 58 / 369 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop