私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)
こんな時、自分だけクラスが違うことをはっきり突きつけられる。
それが何となく寂しくなる時がある。
しょうがないってわかってる。大体、この学校の学力と俺の学力は合ってない。
来る場所を間違えた。
そう言われるのも仕方ないし、俺の格好見て嫌な顔をする奴らは結構多いのも知ってる。
でも、俺はどうしても秋奈と瞬桜と同じ学校に行きたかった。
…違う。同じ場所に立っていたかったんだ。
たとえそこが、自分を受け入れない場所であっても、あの2人がいる場所に、その場所に俺もついて行きたかった。
ただ、それだけなんだ。
「夏樹、何やってんだ」
体操着に着替え終えた瞬桜が呆れた顔をしてる。
そんな瞬桜に別にと笑って返す。
7組から出てくる奴らは、俺を若干睨んでくる奴らもいた。
でも、そんな目にももういい加減慣れた。