太陽みたいな人でした。
ミキとの温泉はすごく楽しくてあっという間に夕方になった。
｢明日は学校だから今日はもう帰ろっか。｣
｢そうだね！それじゃあ、また学校でね〜♪家ついたら連絡してねー！｣
無邪気に手を振るミキを見て今日の１日を思い出す。
｢楽しかったなぁ。｣
よし、帰ろう！
そう思い、家の方へ歩く。

ドクン…

あれ？なんか……。
ただ通り過ぎるだけなのに突然周りの男の人たちが怖く感じた。
｢…怖い。｣
一気に昨日の事が蘇り、それと同時に吐き気が襲ってくる。
私は近くのコンビニまで急ぎ足で向かい、店員さんの挨拶も聞かずにトイレへ向かった。

ミキと一緒の時は大丈夫だったのに…。
1人になると、男の人が怖くて気持ち悪くて仕方なかった。
その日はただひたすら家に着くことだけを考え、下を向き、目を合わせないように歩いた。

ミキに家に着いたって連絡しなきゃ。
きっと心配してる…。
そう思いスマホを握るが頭が混乱していて、それどころじゃなかった。
…どうして私がこんな目に合わなけれいけないんだろう。
今後どうしたらいいんだろう…。
そんなことを考えてるとなかなか眠ることが出来なかった。

その夜は部屋に月光が差し込み、今後どうなっていくのかわからない私の不安を表すように異様な空気を醸し出していた。
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