初恋シリーズ
全然違う、先輩のせいじゃないそう思っているのに言葉にできない。
私は代わりに首を振った。
情けない顔のまま、先輩を見上げる。
私はたまらなく泣きそうだった。
滲んだ視界にもはっきりとわかる先輩の乱れた髪に触れた。
おでこに張り付いた髪はしっとりとしている。
今度は驚いた表情の先輩の耳に触れる。
髪は冷たいのに耳は燃えるように熱かった。
かじかんだ私の指先を先輩の熱がホロホロと溶かしてゆく。
幸せすぎて無くなってしまいそうだ。
先輩の冷えた指先を熱が帯びたままの指先でそっと触れた。
こんなにも熱いんですよと伝わればいい。
私の行動に戸惑って赤くなっていると自覚して欲しい。
されるがままの先輩のブレザーのラベルをそっとおさえた。
私は代わりに首を振った。
情けない顔のまま、先輩を見上げる。
私はたまらなく泣きそうだった。
滲んだ視界にもはっきりとわかる先輩の乱れた髪に触れた。
おでこに張り付いた髪はしっとりとしている。
今度は驚いた表情の先輩の耳に触れる。
髪は冷たいのに耳は燃えるように熱かった。
かじかんだ私の指先を先輩の熱がホロホロと溶かしてゆく。
幸せすぎて無くなってしまいそうだ。
先輩の冷えた指先を熱が帯びたままの指先でそっと触れた。
こんなにも熱いんですよと伝わればいい。
私の行動に戸惑って赤くなっていると自覚して欲しい。
されるがままの先輩のブレザーのラベルをそっとおさえた。