初恋シリーズ
私は首をかしげた。


怒られる筋合いはないような気がする。


ドアを軽くノックされた。


私は慌てて裸足のままドアを開けた。


いつものお父さんだと思っていたが開けた先には彼が

仁王立ちで立っていた。


驚いて閉めようとするドアをがっちりと掴んで彼は

私のことを引っ張り出した。


手の硬さと昨日の感触が頭の中でリンクした。


私は彼の手を振り払うと2歩、距離をとった。


「スカートとか履くんだ。」


彼が顔をしかめながら私の脚を見た。


ザックリとしたニットを伸ばしてあまり見られないように

重心を後ろに傾ける。


「女子だし。」


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