初恋シリーズ
「...今からすること絶対に怒らない?」


ついさっき聞いたセルフだった。


「怒らない、怒らない。」


私は軽く返事をした。


彼が私のスカートの裾を引っ張った。


今度はスカート捲りかと睨みあげると彼の真剣な目から見当違いだったと

気づく。


「怒らないって言ったよね?」


不安そうに再度確認され私はゆっくりと頷いた。


「カウントダウンしていい?」


彼が頭を掻きながら唸っている。


「あ、うん?」


よくわからないので適当に返事をした。


「3、2、1。」


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