初恋シリーズ
中央部分を軽くつまむ。


思わずあいた唇の隙間から先生の舌が侵入してくる。


このキスの時は甘い方が好きだ。


じわじわとかけられる体重に抗うことはせず先生のなすがまま、

私は身を委ねた。





私の隣で豪快に寝ている先生の頭を撫でた。


ふわふわで柔らかい毛先は犬に似ている。


先生が寝ている隙を狙って私は肩甲骨に吸い付いた。


内出血のような痕を指先でなぞる。


これで先生は私のもの。


誰にも渡さない。


そんな意思表示のつもりだ。


子供じみていると笑われたっていい。


先生さえ私のそばにいてくれれば他に何もいらない。
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