未来に続く光
さ、気を取り直して素振りでも....
あ。
まだ怪我治ってないんだっけ...。
忘れてた...。
しょうがないからもう1度寝よう...。
そう思い、もう1度布団に入ろうとしたら、総司の机が目に入った。
机の上には10年前、私が総司にあげた花を咲かせた桜の枝があった。
“桜を捨てた時すべてが始まり、そしてすべてを失う時だよ”
…この言葉の意味がわからなかったってことか...。
この桜には特殊な術をかけていた。
それは、この桜を総司が捨てると総司の記憶から私の事が全て消える術。
すべてが始まる。
これは私と総司の殺し合いが始まるってこと。