小さな手のひら
真っ白ハンカチ
「へぇー。じゃあそれ、その謎の蒼眼少年からもらったの?」
「もらったんじゃないはず、だけど…どこ中の子かわかんなくて」
(中学生かどうかも、わかんないけど)
もしかしたら小学生だったのかも、といろんな想像を煌かせながらも。
あらすじ。
昨日あたしはひょんなことで公園in雨宿りしていたら、謎の蒼眼少年にハンカチを借りてしまった。
…借りてしまったというか、借りられたというか。
しかもあたしとしたことが、蒼い綺麗な眼に気をとられて服装とか髪とか、全く覚えていない。
手掛かりは、蒼眼ということだけ。
……なんだかこれで十分な気がする。
蒼眼少年なんてそうそういないだろう。
どこかの外国に行かなければ、簡単に見つかるかもしれない。
…悩むほどのことでもなかった。