束縛彼女と束縛彼氏

過去 拓都

俺には、可愛くて美人で料理も気遣いも出来る完璧と言っても過言じゃない程の彼女がいた。

可愛くて、好きすぎて、いつしか束縛してしまうようになった。

でも、優しい彼女は、ありがとう。と言って笑顔を向けてくれていた。

そんなある日、休みの日彼女が用事があると言ってデートを断ってきた。

少し不安になった俺は、彼女をつけた。

彼女がついたのは、おしゃれなカフェだった。

彼女が中に入ると、ある男が座っている席へ行き彼女自身も座っていた。

嫉妬で苛ついたが、しばらく見ることにした。

彼女「本当ですか?｣

何のことかと耳を澄ませると

彼女「本当に離してくれますか、彼と。」

え

？「勿論、あの束縛であなたが苦しんでいるのも分からないような

彼からはなしてあげますよ。」

？「そして貴女は僕のもの」

そう言い彼は彼女の手に自分の手を重ねた。止めようかと思ったが、そのとき彼女が

あまりにも幸せそうで、真っ赤な顔だったから、やめた。

彼の顔はとても整っていて、背も高く、自分も割といい方だとは思うが勝てるとは言い切れない。

そして、そっと彼女にメールで別れを告げた。