真の さようなら
過去
私には大好きでたまらない姉がいた。

突然姉が帰ってこなくなった。

警察にも捜索願を出し、

寝る間も惜しんで探していた。

見つかったのは1ヶ月後

暗いコンクリートの鍵のついた部屋で

見るも無惨な形だった。

服も脱がされたのかあたりに散らばり、

激しく泣いたのか顔には涙の乾いた跡があり、

手足の首にはきつく縄で結ばれていて

殴られたのか顔は歪み

暴れたのか髪ははだけ

下着も外され

体には白くドロドロとした液体がたくさん乗っていた。

その液体で綺麗なはずの白い体は臭く 汚れて

大切な初めては、知らない、殺すような奴に汚されていた。

首を絞められたのか、首には強く締め付けられた痕があり

体は青白く変色していた。

そこに一つカメラがあった。

気になり恐る恐る観てみると、

悲痛に泣き叫ぶ哀れな姉の姿があった。

何日もたたないうちに両親は何者かに殺された。

そして泣き叫び気絶した私を見た目も知らぬ奴は、こんなところへ連れてきた。

もう絶望と復讐しか目にはない。



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