夏の嵐と笑わない向日葵


キーンコーンカーンコーン


予鈴がなり、あたしは自分の席へ着席する。


そして、9月1日、夏休みが明け、あたしは学校のホームルームに参加した。


「卒業まであっという間だ。進路がまだ決まってない奴も中にはいるだろう。残り少ない時間を、有効に使うんだぞー」



担任が教卓で進路の話をしている。

終業式では、何にも考えいなかった進路。
だけど今、少し固まりつつある。



「加島、進路決まった?」


ホームルームが終わると、勝俣君があたしの机にやってきた。それに、あたしは笑顔を返す。


「なんとなく……なんだけど、花に携わる仕事がしたいなって」


先の見えない不安がずっとあった。だけど、やっと未来にある物に目が向けられて、ホッとしている。


「へぇ……」


勝俣君は興味深そうにあたしの話に耳を傾けてくれる。勝俣君は、目の前の空いてる席に後ろ向きで座る。













    





< 180 / 200 >

この作品をシェア

pagetop