夢を見るボクら


お母さんをこんなにも不安にさせた自分の不甲斐なさに呆れる。



「友達と遊んでた」


そして涙目のお母さんに向かって嘘をつく自分に嫌悪感を抱いた。


大丈夫だよと、お母さんを抱きしめる。




「ご飯食べるでしょう?」

「うん」

「じゃあ、用意してくるわね!」


そう笑って台所へ戻るお母さん。

その後ろ姿を見送って荷物を置きに自分の部屋へ一旦戻った。


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