夢を見るボクら


もう少し離れてくれないかな



「ねえ、ちょっとちか...」

「もっとそっちに詰めろ」


私の言葉を遮って後ろから喋る声がする。

そこには賢と少し後ろでは俊哉があくびをしながらドアを閉めていた。


神矢と私の間に壁をつくるようにしてビニール袋を置く。


「そっち空いてるだろ」

神矢がクイッと顎を動かして示す場所は竜と輝の間。

「ここが一番太陽あたって温けえんだよ」

ほらどけ、と神矢の肩を押して無理やり座る賢。

「これだから欲望の塊は」なんていいつつも賢の座るスペースを開けてあげる神矢。

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