夢を見るボクら


そしてまた静寂に包まれる。




かと思えば、




グイッ


腕を引っ張られて彼の匂いに包まれる。

全身を包み込む温度に自分が賢に抱きしめられているんだと実感する。


「け、賢?」



「俺、朱鳥がずっ...」





ガラガラ

「よお」



賢の言葉を遮って聞こえてきたのは神矢の声

だけど賢に抱きしめられたままでその姿を確認することは出来ない。


少し私を抱きしめる賢の腕に力がはいる。


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