夢を見るボクら



「朱鳥ー!テストどうだった?」

帰り道、紀乃と喋りながらゆっくりと歩く。


「いけたかな。紀乃は?」

「いつも通り!」

「さすが」


「そういえば、朱鳥、言葉変じゃなくなってきたよねー」

唐突に思い出したように言う。

「前からだんだん変じゃなくなってきたけど、さらによくなった!」

「ほんと?」

「ほんとほんと!」

...何か嬉しい。


きっと、紀乃や賢たちといっぱい喋るようになったからかな

「じゃあね!」

紀乃とバイバイをする。


するとポッケに入っていたスマホが震えた。

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