夢を見るボクら
月日は流れ、兄ちゃんは高校卒業と同時に所属していた族からも卒業となった。
俺は族に入っていなかったが、兄ちゃんに卒業パーティに呼ばれ行事が終わっていく。
「以上で、卒業式は終わる」
「じゃあ、今から騒ぐぞー!」
幹部たちの掛け声で一斉にみんな騒ぎ出す
俺もいろんな人たちと食事しながら話していると兄ちゃんに呼ばれた。
「ちょっとこい」
「すみません、席外しますね」
話していた人に断りを入れて席を立つ。
少し離れたところで紙袋を渡される。
「やるよ」
「これ何?」
開くと黒い服が入っている。
それを広げると、
「っ...」
「大切にもっとけよ」