夢を見るボクら
『黒龍六代目総長 昇龍』
そう書かれた特攻服だった。
「でも、これ兄ちゃんの...」
「そんなの気にすんな」
どうせ新総長のは新しいの発注するしな、と笑う兄ちゃん
「俺にはもったいねぇ」
「もったいなくない」
「その代わり約束しろよ?」
「約束?」
真剣な眼差しで見られる。
「男はいつでも真剣勝負。もし喧嘩をするときは武器は使わずに拳で戦え。
その拳の力がお前の本当の実力だ。
そしてこの特攻服こそが約束の証だ。」