夢を見るボクら


「高2は、引越しの準備とかあるし、自由に遊べるのって高1だけなんだよね。

それで何か残したかったんだ。」


「嫌...。」


「え?」


「嫌だよ...。離れないで...。」



いつの間にか涙が頬をつたっていた。

少し骨ばった大きな手で拭ってくれる。


「また会えるさ。そんなに遠くないんだから。」


「でもっ...でも!」


「毎日電話するよ」

「ほんと?」


「うん」


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