夢を見るボクら
寂しげに笑う賢
夕日はもうじき海に食べられそうなくらいまで沈んでいた。
鼻をすすって笑顔を浮かべる。
「こうなったらますます頑張らなきゃね!」
「...おう!」
えへへと笑い合う私たちを大声で呼ぶ声が後ろから聞こえる。
「おーい!」
「お待たせ!」
「帰んぞー」
「はやくー!」
「紀乃が遅いからだろ」
「うっさい!」
「帰ろっか。朱鳥」
「うん!」
この日は忘れられない一日となった。