夢を見るボクら


「君には悪いけど、悪戯されてね」

スマホをもった赤髪の人がそう言うと写真を何枚か撮り始める。


「ちょっと!起こしてよ!」

「それは仲間の人に起こしてもらいな」


撮り終わったのか、赤髪は離れてスマホをパソコンに接続して何やら操作する。



「はいはーい。そんなに気を散らして大丈夫なの?」

ハッとして前を向けば、今度はサバイバルナイムをもった紺髪の小柄な男



シュッ


「っ...」

「あ、ごめんね。このナイフ切れ味いいからさ」

ナイフを見つめながら妖艶に微笑むその顔に背筋が凍る。


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