夢を見るボクら


胸元が涼しいと思い見ると、ナイフで切られていた。

「なに...するの...」


声が震える。

もう恐怖しか感じない。


「あははっ!君、今すごくいい表情だね!


もっと...、

もっともっと恐怖に怯える姿を僕に見せてよ!!」

興奮して笑う男が、頬から血を流す私の顔を写したナイフを振りかざす。






もう...無理...。







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