夢を見るボクら



神矢は...、何かブツブツ言いながら回し蹴りを決めた。


こんなに人によって喧嘩の仕方が違うところがまた面白い。

竜と輝はタッグを組んだらさらに強くなりそうだ。


自分の置かれている状況をすっかり忘れてジッと様子を見ていた。



地面に足をついているのは私と5人しかいなくなる。


賢が無言で歩いてきて手足の縄を解いてくれる。



「ありが...」

「よかった...」


ふわりと賢の匂いに包まれる。

回された腕は少し震えていて、すごく心配させたのだと反省した。


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