夢を見るボクら




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「ちょっとお手洗い」

「じゃあ、そこのベンチで待っとく」


そう賢に告げてお手洗いに行くフリをして、とあるお店に入る。



今私たちはショッピングモールで買い物していたのだ。


そして賢に何かプレゼントしようと思い、悩みに悩んで決めたのが香水。


「どれがいいかな」



それからサンプルの小瓶を取っては嗅いで、取っては嗅いで、と繰り返していると、


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