夢を見るボクら



+


「ピュー。かっこいいねー?」

パチパチと手を叩きながら向かってくる。





「でも、勝つのは俺らだよ?」




地を這うような低い声に背中がゾワゾワする。




シュッ


ガンッ


ほぼ同時に腕を伸ばすけれどスピードは相手の方が早かった。



綺麗に頬にぶつかるとよろけずに素早く蹴りをいれる。




「すごい...」


賢と相手のタイマンを見守るようにその場には、

殴られる音、

かわす音、


荒い呼吸の音しか響かなかった。



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