夢を見るボクら
◇三時間前
「...はい?」
いきなり金髪の男子に屋上へ連れてこられてわけのわからない話をし始める。
「だから、仲間になって日本一目指そうぜ!」
キラキラと太陽よりも眩しいんじゃないかというくらいな笑顔を見せる少年。
髪の毛で充分眩しいんだからやめてよ、なんて心の中で少し貶しながら耳を傾ける。
日本一...?
この人は俳優にでもなりたいのだろうか。
まあ、確かに容姿はそこら辺の一般男子に比べたらかっこいい方だとは思う。