夢を見るボクら



無表情で聞いてくる賢だが、私は分かっている。



「うん!いいよ」


右耳のピアスを触っているときは嬉しいとき。



今まさに右耳のピアスを触っているのだ。



抗争とか繰り返していくうちに無表情を貫くのが少し上手になったらしい。



「香水...?」


「そうなの、賢のイメージで選んだよ」



「すげえいい香りだな」



手首にシュッとつけて香りを楽しんでいた。



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