夢を見るボクら




「賢に喜んでもらえて嬉しいよ」


「本当にありがとう。大切にする」




ふわりと笑った顔は私の大好きな笑顔




「もう寝よっか」


「うん」


香水をサイドテーブルに置いて寝転ぶ。




「おやすみなさい」


「おやすみ、朱鳥」







その日の月は赤かった。





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