夢を見るボクら



「どうした...」


騒ぎに気づいた俊哉たちが駆けつける。



「っおい!救急車呼べ!あとタオルもってこい!!」



ドタバタと騒がしい音がどんどん遠のいていく。



「...!?か!!」



ああ、誰かが私を呼ぶ。





けれど、大好きな人の声は響かない。





鉄の匂いに混じって香水の匂いがする。







そのまま私は気を失った。






< 276 / 284 >

この作品をシェア

pagetop