愛しすぎて。


NOだったら…



「NOだったらバイバイなんだよな…」


帰り道に一人で呟く。



~~~~~~~~~~~~~~



『あのさっ…』



『んっどした』



『ずっと好きだったんだ。俺と付き合って欲しい…。』




こうして俺たちは始まった。


あの時の亜由紗の顔は今でもしっかり覚えている。


余程予想外だったのか、本当にびっくりした顔で俺を見ていた。


俺をじっと見て、少し間を置いてから…



『うん。』


と一言言ったんだ。


それから付き合い始めた俺たちだけど、友達から特に変わりはなく。


登下校を一緒にしたり、たまに手を繋いだり。



それだけで。





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