愛しすぎて。
時間は止まる事なんてなくて、今日もまた朝が来る。
いつもと違うのは気合いを入れて家を出た事。
今日の放課後に話し合う事を亜由紗に言って全ての決着を着けなくちゃ。
亜由紗との待ち合わせ場所に10分前に着き、どう伝えようかと悩んでいた。
「尚輝っ」
亜由紗がやって来た。
「亜由紗おはよう。」
「今日は早いんだね。珍しいじゃん。」
そう言い笑った顔は、作られたものだとすぐに分かるような、ぎこちないものだった。
それを見て俺の笑顔もぎこちなくなる。
二人の間に違和感を感じながらも学校へと向かう。
「今日ってさ、何か用事あるの」
「…ううん。何もないよ。」
「そっか…。。」
沈黙が起きる。
“話をしよう”という言葉がまるで爆弾で。
俺たちが壊れていく…。
わかっているけどこのままじゃいけない。
躊躇う自分にムチを打ち付け。
「今日部活待ってて欲しい。昨日の話聞いてないし、俺も話したい事あるから。」
爆弾投下。
もう後には戻れない…