愛しすぎて。

距離



「おはよう☆」



いつもの待ち合わせ場所に行くともう尚輝がいた。



「あ、おはよう☆
てか尚輝昨日の事なんだけど…」



私が喋り終わらないうちに

「もう昨日の事は忘れて!なかった事にしようよ。
俺恥ずかしくて死んじゃうから(笑)」



せっかく決意したのにな。

でも尚輝がそういうんだったら…





「わかった。なかった事にしよ。」




「…うん。じゃあ学校行こうか。」


尚輝がゆっくりと先に歩き出した。



「ちょっと待ってよっ。」


今日は手を繋がないんだ。

寂しいな。


…思っても口には出せないけどね(涙)



ようやく隣に並び


「ねぇ、明後日の尚輝の誕生日どうしよっか」



「えっ祝ってくれるの超嬉しい☆
プランは亜由紗に任せるっ!
何か計画してよ。」



「えー私がどぉしよっかな…。じゃあ、明日までに考えてくるから明日詳しく決めようよ!」



「おっけ☆楽しみにしてる!」



どうしよっかなぁ…何がいいかな


定番だけど映画とかカラオケとか


んー迷っちゃうな…。



「ねぇ尚っ…」



アイデアをもらおうと隣を見ると険しい顔をしている尚輝がいた。



「尚輝っどうしたの」



「ん何がどうもしないけど」



「何か今すっごい顔してたよ」


「まじ何でだろうな(笑)」




…なんだろう。







すごく嫌な感じがする。




< 30 / 87 >

この作品をシェア

pagetop