愛しすぎて。
サッカー部の練習の終わりを知らせる、ピーと笛の音がグラウンドに鳴り響く。
私は荷物を持って下駄箱まで行った。
そういえば彼女らしい事するの初めてかも。
どこで待っていたらいいのかわからず、携帯を開き
(部活お疲れさま、
下駄箱の所で待ってるね。)
とメール送信。
「あれ、亜由じゃん。
何してんの」
声のする方を見ると男友達の龍紀がいた。
「おぉ龍紀!んー待ち合わせ。そっちは」
「俺は今部活終わったとこだっての。疲れた…。」
「お疲れさんっ☆龍紀は…バスケだっけ」
「おうよ。レギュラーで活躍中☆」
「すごっ!!じゃあ試合とか出てんの」
「もち☆今度近いうちに試合あんだ。お前見に来いよ。」
「行く行く~!!野次飛ばしに(笑)」
「野次とかいらねぇ…。黄色い声援よろしく☆」
「ないね!」
「即答とか…俺は亜由をこんなに愛してんのに。」
「はいはい。」
龍紀のお陰で楽しいや。
尚輝を待つ間、一人でいると何だか寂しくて…。
何か私の片想いって感じがしてたから。