愛しすぎて。


なんかもう…



「先輩、俺疲れました。昨日話し合ってわかりあえたと思ったのに…。
何か俺たちってずっとこんなで幸せに過ごす事できないような気がするんですよね…。」



先輩はうつむいた。




ごめんなさい。
こんな事言われても困りますよね。


でも誰かに俺の気持ちを聞いてほしかったんです。


答えを求めてるわけじゃ…



「でもそれって」


先輩が俺を見て口を開く。


「それって尚くん一人で決める事じゃないと思うよ亜由紗ちゃんも尚くんもきっとお互いに考えてること伝えきれてないんだと思うの。
たとえ昨日わかり合えたとしても所詮一日。
積み重ねて解り合うもんでしょ。」



にこっと笑った先輩がすごく綺麗で…



思わず顔を反らした。




―――キーンコーン
カーンコーン―――



タイミングよくチャイムが鳴る。



「先輩ありがとうございます。俺ダサいっスよね…。弱音なんて吐いて。」



「何言ってんの!弱音を吐いて人は強くなるんだよ。だから弱音は吐いていいんだよ。」



「ありがとうございます。
俺…亜由紗と出会わなかったらきっと先輩を好きになってましたよ。」





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