愛しすぎて。
教室に入ると同時に先生が入ってきて授業がスタートする。
亜由紗どうしてんのかな
―気にするなら置いてくるな―
自分で自分をつっこむ。
でも冗談抜きでほんとそうだよな…。
何してんだ俺…。
自分の情けなさを感じながらいつの間にか眠りに入っていった。
―――キーンコーン
カーンコーン―――
チャイムの音で目を覚ます。
寝起きの頭で携帯を見ると、『Eメールあり』の表示が目に留まった。
頭も一瞬で起きて
メールを開くと彼女のフォルダに3件入っていた。
1件目
(おはよう☆寝坊したの)
2件目
(先に行ったの今どこ)
3件目
(私の事…嫌いになったの)
全て俺が爆睡している間に届いたメールだ。
「やべぇ…。」
メールを返す事よりもまず亜由紗のクラスへと向かう。
どうかもう到着してますように。
俺はそう願った。