愛しすぎて。
俺のクラスと亜由紗のクラスはちょうど端と端で
亜由紗のクラスに着いた時はもう次の授業が始まる少し前だった。
「なぁ、西宮亜由紗来てない」
「えーと…。カバンないしまだ来てないみたいだけど」
「ありがとう。」
亜由紗がまだ来ていない事を知り、下駄箱へ向かう。
会って何を話すのか。
そんな事全く考えていなかったけど。
ただ亜由紗の姿を必死に捜していた。
下駄箱に到着し亜由紗の靴箱に行くが亜由紗の姿はない。
俺は靴を履き替え、待ち合わせ場所へ向かおうと校門に向かって走って行った。
だけど校門を出てすぐ、亜由紗がこちらに向かって歩いているのを見つけて。
亜由紗は俺に気付いて足を止める。
俺はゆっくりと目を合わせたまま向かって行った。
Side 亜由紗に続く☆