愛しすぎて。
「そっか…。」
少し悲しそうな表情を浮かべて言った。
「どしたのいきなり。」
「ううんっ。ちょっと思っただけ。」
そう言って笑顔を見せた。
「おっ、亜由ちぃーす!」
出た。
確か亜由紗と同じクラスの男。
「健太じゃん!おっはぁ☆」
「亜由今日レポやってきた」
「もち!健太じゃないからね。」
「はぁふざけんなよ。俺完璧だから☆」
「嘘っ!んじゃ雨降ったら健太のせいだからね!珍しい事して…。」
「おいおい、お前言い過ぎ(笑)」
いつもこうなんだよな。
学校行く途中で亜由紗に男友達が絡んできて、俺は放置プレイ。
俺が横にいんだからちょっとは気ィ使えよな!!
…でも亜由紗の大切な友達だし、口に出すわけにもいかず。
「亜由紗、俺部活あるから先に行くわ。」
と、いつも俺が一人で行くことになる。
亜由紗って呼ぶ男は俺だけだって、アピールしてんだけど気付いて…ないよな。
「あ、わかった。尚輝頑張ってね☆」
一言そう言ったのを聞き、俺は学校へと急ぐ。
二人の会話なんて聞きたくないし。
早く部活でストレス発散してぇ