愛しすぎて。
Side 尚輝
仲直り
また一つ新たな約束。
俺たちの距離は縮まったかな
ちょっとずつでいいから
俺たちのペースで
ゆっくりゆっくり歩いていこうな。
…口には出さないけど(笑)
ところでさっきから気になってる事なんだけど
「亜由紗さ、キスした事ないってほんと」
「うん。ほんとだよ。」
モテるのに…何で
「今まで付き合った人とは」
「何かすごく子どもみたいな付き合いしかしてなかった。友達以上恋人未満って感じ。」
うわぁ…じゃあキスをしたら俺が亜由紗のファーストキスの相手になるんだ……。
すっげぇ嬉しい!!
「尚輝は」
ぎくっ。
聞き返される事をすっかり忘れていた…。
「…えっ俺」
「うん。尚輝はキスしたことある」
「―――まぁ。」
「わっ!あるんだ…。」
亜由紗が悲しそうな顔をした。
過去は消せないけど
今は
「でも今俺がキスしたいのは亜由紗だけだよ。」
みるみる顔が赤くなっていくのが可愛くて
気が付くと亜由紗の頬にキスをしていた。